むかご(零余子) -タラオのおいしい-2018/09/28




秋になり始める頃

多羅尾の其処此処では

むかごが採れます。

漢字で書くと 零余子 難しいですね。

なかなか読める方は少ないでしょうね。

 

ころころとした むかごが姿をあらわすと

採らずにはいられません。

ムカゴはナガイモや自然薯などのヤマノイモ属の蔓になる肉芽の事で

山芋の赤ちゃんのようなものです。

 

秋になるとヤマノイモの蔓の葉の付け根辺りに沢山付き

地下の芋同様貴重な山の幸として食用になります。

量がそれほど採れないので購入すると

結構高価だったりします。

 

ムカゴはヤマノイモの肉芽で

ムカゴを土に埋めておくとそこからヤマノイモの芽が出てきます。

 

主人がこの前 むかごを タラオノイエの お庭に埋めていました。  笑

種と同じ働きをするというわけですね。

 

むかごには 山芋や長芋に含まれているのと同じ栄養素が含まれています。

新陳代謝を助けるビタミンB2

疲労回復に役立つビタミンB1

ストレスを緩和するパントテン酸

貧血を予防したり

細胞が再生するのを助ける葉酸もあります。

そのほかの効能として脳神経の健康に役立つ

ナイアシン、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの

歯や骨を健康に保つのに必要なミネラルや

利尿作用に役立つミネラルなどを含んでいます。

さらに山芋と同じように

消化酵素のジアスターゼを含んでいます。

ジアスターゼは大根にも含まれている栄養素で

でんぷんを分解する消化酵素です。

ごはんやパンなどを食べた後

でんぷんを分解してくれるので

食べすぎによる胃もたれや消化不良を防ぐ効能があります。

胃腸が重い 疲れやすい そんなときに食べるといいですね。

 

茹でたむかごを口に含むと

ほんのり 胃薬のような香りがするのも

うなずけます。

何より もちもち ねっとり ほくほくとした食感は里芋にも似た味わい

なんとも美味しいのです。

 

細切りのお昆布と一緒に ごはんと炊き込む むかごごはん

そのまま塩茹でに

油でさっと素揚げにして お塩をパラパラ

シンプルな食べ方が

いちばん美味しいように思います。

 

秋の多羅尾は 山の恵み満載で 忙しいです。

暫くは むかご採りがやめられません。 笑

 

自然と寄り添う昔の暮らしの 多羅尾ならではの味です。

 

9.10月ご宿泊のお客さまに お出し出来ます。

是非 山の恵み むかごをお味わいいただきたいです。

 

 

 

 

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