季節のお花 -冬から春に - 2020/01/17
日々のタラオ
今年は暖冬
と言えど
多羅尾の冬はやはり厳しい寒さ
お客さまをお迎えするとき
必ず
タラオノイエでは
季節のお花を設えます。
なかなかに
山でもお花の見つけられないこの時期
毎年目に留まるのが 蝋梅
蝋梅という名前の由来は
本草綱目によると
(本草綱目(ほんぞうこうもく)は、中国の本草史上において
分量がもっとも多く
内容がもっとも充実した薬学著作
作者は明朝の 季時珍1578年に完成)
半透明でにぶいツヤのある花びらが
まるで蝋細工のようであり
かつ臘月(ろうげつ:旧暦12月)に咲くことにちなみます。
日本においては晩冬
(小寒〔1月6日頃〕から立春の前日〔2月3日頃〕までの間)の季語とされます。
花やつぼみから抽出した蝋梅油(ろうばいゆ)は薬として使用されます。
新春に香り高い花を咲かせる貴重な存在
その甘い香りは
うっとりするほど
少し離れた場所でも
良い香りは漂います。
中国では
梅 水仙 椿 とともに
「雪中の四花」として尊ばれています。
「雪中の四花」とは
寒い冬 雪の中でもめげずに咲く 4つの花々のこと
蝋梅 追って
水仙が咲き
梅と共に 香りひろげる
椿はゆっくり咲き始め
春の訪れ 知らせます。
春までの日々
「雪中の四花」の花々が咲くのを
順番に追うのも
楽しそうです。