6/28は虫送り -タラオの伝統行事-2019/06/13
毎年行われる
虫送り はタラオの伝統行事
五穀豊穣と害虫駆除を願い行われます。
この
虫送りの始まりには
こんなお話があるようです。
「平家物語」でも知られる
平安時代末期の平氏武将 斎藤実盛 (斎藤別当実盛)は
篠原の戦い のさなか
乗っていた馬が田の稲株につまずいて倒れたところを
源氏方の敵兵に付け込まれ討ち取られてしまったため
その恨みゆえに
稲虫(稲につく害虫)と化して
稲を食い荒らすようになったという言い伝えが古くから存在しました。
そのため 稲虫(特にウンカ)は
「実盛虫(さねもりむし)」とも呼ばれ
主として西日本では
実盛の霊を鎮めて稲虫を退散させるという由来を伝え
この種の「虫送り」を指して「実盛送り(さねもりおくり)」
または「実盛祭(さねもりまつり)」
とよばれる地域のもあるようです。
砕けた表現として「実盛さん(さねもりさん)」とも呼ばれています。
霊を鎮めて稲虫を退散させる由来があるなんて
なんだか
伝統行事の深さを感じます。
大きな松明を灯して
田んぼの間を練り歩く様が
なんとも幻想的なのも
うなずけます。
チンチンドンドン チンドンドン
チンチンドンドン チンドンドン
根虫おくり 虫送り
この太鼓の音を聴くのが
毎年愉しみです。